安心、安全の子宮鏡による術後管理
人工妊娠中絶手術は、手術はもちろん重要ですが、術後の管理も手術と同じくらい大切です。
人工妊娠中絶手術後、不妊症になってしまうケースがあります。
そのほとんどは手術のあとの診察がおろそかで子宮内の炎症や癒着を見逃してしまうために起こります。
当院では術後のエコー検査に加え、月経開始後、子宮鏡を用いて直視下にて子宮の中の診察を行い、万全の術後管理を行います。
手術が終わり、安心して術後の診察に来られない方が後遺症に悩む事になります。術後管理は手術と同じ、それ以上に大切です。手術後に不妊症で後悔しないように、術後の診察をしっかり受けてください。
エコー検査
エコーを用いて子宮の状態を観察します。
手術翌日と1,2週間後を比較して、子宮の中に血液などが残っていないかを診察します。
術後子宮鏡検査
当院では術後、月経開始後に子宮の内腔をファイバースコープによる子宮鏡検査を行います。
モニターを見ながら取り残しや傷がついていないかなどを直接、直視下(目で見て)診察いたします。
子宮鏡検査とは
子宮鏡検査とは細く柔らかい子宮専用のファイバースコープである子宮鏡:hysteroscope
を使って、子宮の中を観察する検査です。
痛みもなく、数分で終わります。 当院院長は大学病院勤務時より子宮鏡検査に携わったエキスパートです

子宮鏡所見
・正常な子宮の内腔です。左右に卵管の入り口があります。
・右側は中絶手術時に傷をつけたか、取り残しをそのまま放置したため子宮の上の壁と下の壁に癒着を起こした例です。
赤ちゃんができないため不妊治療を行い、発見された症例です。こうなると手術で取り除くしかありません。
こうならないためにも、しっかり術後が大切です。

低用量ピルの内服
術後は低用量ピルを内服ししっかりと避妊しましょう。
低用量ピルにはホルモンバランスを整え、生理痛などの症状があれば保険適応になります。手術後に詳しくお話をいたします。